【ネタバレ無】【感想】(小説)名探偵に甘美なる死を
名探偵に甘美なる死を
方丈 貴恵さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方におススメ
- 論理的やりとりが好き
- 特殊設定のあるミステリーが好き
- 自分の推理力を試したい
これから読む本を選択するときの後押しになれば幸いです。
VR空間と現実世界を行き来し、集められた探偵たちが繰り広げる議論から目が離せない。推理するのが探偵ならば、反論するのもまた探偵という頭脳戦に緊張感が高まり刺激的でした。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 論理的で明快な会話の応酬
- VR世界を交えた特殊な設定
- 読者もフェアに推理に参加できる
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.論理的で明快な会話の応酬
どの会話も探偵vs探偵!お互い論理的に推理を構築しながらも、さらに論理的観点で反証を組み立てて応酬されるやりとりに緊張感がありました。
同時に読者にとって情報を整理するキッカケにもなり、現場にいるような臨場感も味わえる不思議さもありました。
2.VR世界を交えた特殊な設定
現実と並行してVR世界での事件が展開されるため、VRという特殊な設定に惹きつけられて刺激的でした。
この設定は逆に現代だからこそ実現しうる納得感もあり、特殊でありながらも現実味も感じられて世界観に没入しました!
3.読者もフェアに推理に参加できる
VRという先進的な世界観もありますが、条件や制約は明確で、真実に辿り着きうる情報がフェアに読者にも示されていると感じました。
そのため、「自らも推理してみよう!」「これだけで明らかにできるのか…?」と、挑戦や期待感をもてるので、前向きな気持ちで先の展開に夢中になることができました。
総評
論理的に推理と反証のやりとりに緊張感、臨場感がありました。また、VR世界を一つの舞台としていて刺激的でありながらも、現代ならではのリアリティも感じました。読者もフェアに推理できるため、挑戦や期待感をもって先の展開に夢中になりました。
- 論理的で明快な会話の応酬
- VR世界を交えた特殊な設定
- 読者もフェアに推理に参加できる
その他の本の感想やリストはこちら
以上、ご参考になれば幸いです!