【読書】【感想】まとめページ(記事投稿済み、投稿予定、読了済)【ネタバレ無】
【ネタバレ無】紹介小説まとめ
こんにちは。望月(もちづき)です。
何か新しい小説を読みたい方にとってのご参考になれるよう、私の各記事にて好きな本をネタバレ無しで紹介しています。
本記事は次のような方のために記載します。
- 極力自分の好みに近い小説を選びたい
- 好みが似ている人(私:望月)の好きな本を選びたい
- 選んだ本は読み切りたい、後悔したくない・・・
※私の好み
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- 登場人物が魅力的
- 感情移入しつつ読みやすい(=カタルシスがある)
- 伏線回収が心地よい
- 想像する情景が美しい
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ここでまとめる本は、以下の種類にわけて記載していきます。
- 私が好きで、記事投稿済みの本(ネタバレ無し)
- 私が好きで、記事投稿予定の本
- 読了済み/途中離脱の本であるが記事投稿予定無し
どなたにもおススメしたいというよりは、私の主観で好き、また読みたいと思えたことを基準として書き連ねたリストです。
さっそく、順に紹介していきます!
1.私が好きで、記事投稿済みの本(ネタバレ無し)
- 日常系
・N/A
- ミステリー
- ファンタジー、SF、非日常
2.私が好きで、記事投稿予定の本
(順不同)
・腹を割ったら血が出るだけさ
・素数とバレーボール
・嫌いなら呼ぶなよ
・甘美なる誘拐
・本と鍵の季節
・賛美せよ、と成功は言った
・童話ミステリーシリーズ
・人間にむいてない
・古典部シリーズ
・ほろよい読書
・1984年
3.読了済み/途中離脱の本であるが記事投稿予定無し
(順不同)
・元彼の遺言状(剣持麗子シリーズ)
・倒産続きの彼女(剣持麗子シリーズ)
・蜜蜂のデザート(ビストロコウタシリーズ)
・いまさら翼といわれても(古典部シリーズ)
・優等生は探偵に向かない(自由研究には向かない殺人シリーズ)
・栞と噓の季節
・探偵は友人ではない(探偵は教室にいないシリーズ)
・鏡の花
・体育館の殺人
・しらみつぶしの時計
・11文字の檻
・エレジーは流れない
・楽園とは探偵の不在なり
・シュレーディンガーの少女
・走馬灯のセトリは考えておいて
・6時間後に君は死ぬ
・嚙みあわない会話と、ある過去について
・ひとり日和
・52ヘルツのクジラたち
・この痛みに名前をつけてよ
・ライオンのおやつ
・むかしむかしあるところに、死体がありました(童話ミステリーシリーズ)
・赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(童話ミステリーシリーズ)
・残照
・三軒茶屋星座館
・花木荘のひとびと
・おいしいごはんが食べられますように
・誰も死なないミステリーを君に
・#真相をお話しします
・小説すずめの戸締まり
・名探偵は誰だ
・余命3000文字
・八月の銀の雪
・雨の日は、一回休み
・満月珈琲店の星詠み
・話を戻そう
以上、ご参考になれば幸いです!
【ネタバレ無】【感想】(小説)ラブカは静かに弓を持つ
ラブカは静かに弓を持つ
安壇 美緒さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方におススメ
これから読む本を選択するときの後押しになれば幸いです。
「音楽/トラウマ/潜入調査」これは完全に約束されたカタルシス・・・っ!
深く、豊か、頭の中で響くチェロの音。それが掬いとる奥底に埋もれた心。
本当は私たちの無感情で覆い尽くしてしまった心の壁も溶かして救って欲しい。
そんな祈りが重なる。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 会社員のリアルな生活
- 先生と生徒。あたたかみある交流
- 葛藤からの解放への期待感
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.会社員のリアルな生活
組織に属する人間として任された業務/課題へ割り切って取り組む私たち。淡々とする一方で抱える感情は誰しもきっと共通で、主人公への共感性はとても高かったです。
ありふれた登場人物のようで、その身近さには逆に親近感がわきました。だからこそリアリティを感じ没入感が増しました。
2.先生と生徒。あたたかみある交流
プライベートの時間での先生と生徒という関係性に、私はどこか安心感を感じます。教えたい/教わりたいという目的が一致しつつ、個々と向き合って気軽に心を見せ隠しする。それは近いような遠いような絶妙な距離感があるからこそ心地よさを感じるのかもしれません。
滅私奉公の文化がいまだ感じられる現代日本社会の会社員。だからこそプライベートであたたかみのある交流に安心感が生まれて読んでいてホッとしました。
3.葛藤からの解放への期待感
会社員とプライベートな生徒。この二つの板挟みの葛藤はどう解消されるのか。
あるいは解消しえないものなのか・・・。自分ならどうするか、という悩みと重なって結末まで期待感が継続しました!
音楽教室が舞台となっているため、終始読者の頭の中でも響くチェロの音。これが自分の中に響くからこそ自分だけの心にもしみ込んでくるような気がします。
総評
淡々とする一方で抱える感情は誰しもきっと共通で、主人公にリアリティを感じ没入感が増しました。プライベートであたたかみのある交流に安心感が生まれて読んでいてホッとしました。二つの板挟みの葛藤はどう解消されるのか。自分ならどうするか、という悩みと重なって結末まで期待感が継続しました!
- 会社員のリアルな生活
- 先生と生徒。あたたかみある交流
- 葛藤からの解放への期待感
その他の本の感想やリストはこちら
以上、ご参考になれば幸いです!
【ネタバレ無】【感想】(小説)人間みたいに生きている
人間みたいに生きている
佐原 ひかりさん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方におススメ
- 学生さん:思春期の葛藤をかみしめたい
- 社会人さん:コンプレックスを共有したい
- のんびりと:ゆっくりとした景色を思い浮かべたい
これから読む本を選択するときの後押しになれば幸いです。
わかちあえない抑圧された自己のコンプレックスを抱え、女子高生はどう過ごしていくのか。抑圧からの解放・・・カタルシスを求めてしまう。
自分のコンプレックスと他人が思う人間『らしさ』のギャップに私たちは生きづらさを感じているはず。凝り固まった『らしさ』という価値観をほぐすために、ギャップを受け入れてお互いの価値観をぶつけ合えられる相手がいれば・・・
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 誰しもがもつコンプレックスへ向き合う描写
- 青春時代の淡い爽やかさ
- 現実的ながら非日常空間のゆるやかな時間
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.コンプレックスへ向き合う描写
誰しも持ちうるコンプレックス。そんなコンプレックスは自分だけのものかも…?と気持ちを他人と気軽に共有できないとき、隠して、つくろって感情は抑圧されていきますよね。多くの価値観に触れられる機会が少なく人生経験も短ければなおさら。
その気持ちと、抑圧と、主人公はどう向かい合っていくのか・・・彼女の気持ちが救われますように!と願いをこめながら結末が気になって読み進めてしまいました。
2.青春時代の淡い爽やかさ
学園内、家庭内、広いようで狭い人間関係のなかで生きる青春時代。それゆえに丁寧に描写される主人公が抱えるコンプレックス/感情は読者である自分にも大きな問題だと感じさせられます。同時に、読者自身の学生時代を思い返させるものもあるはず。
小説の描写と思い返される読者の経験が混ざって淡い青春の爽やかさを感じられました。
3.現実的ながら非日常空間のゆるやかな時間
舞台の一つは現実からはなれてひっそりとした非日常的な空間。それは堅苦しい人間関係や世間体からも逃れられるゆるやかな時間になる。それが読者にとっても癒しになりました。主人公の苦しさと、この非日常な空間でのゆるやかさがギャップとなって緊張と緩和による刺激で心も整いました!
総評
抑圧された彼女の気持ちが救われますように!と願いをこめながら結末が気になって読み進めてしまいました。小説の描写と思い返される読者の経験が混ざって淡い青春の爽やかさを感じられました。主人公の苦しさと、非日常な空間でのゆるやかさがギャップとなって緊張と緩和による刺激で心も整いました!
- 誰しもがもつコンプレックスへ向き合う描写
- 青春時代の淡い爽やかさ
- 現実的ながら非日常空間のゆるやかな時間
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以上、ご参考になれば幸いです!
【ネタバレ無】【感想】(小説)名探偵に甘美なる死を
名探偵に甘美なる死を
方丈 貴恵さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方におススメ
- 論理的やりとりが好き
- 特殊設定のあるミステリーが好き
- 自分の推理力を試したい
これから読む本を選択するときの後押しになれば幸いです。
VR空間と現実世界を行き来し、集められた探偵たちが繰り広げる議論から目が離せない。推理するのが探偵ならば、反論するのもまた探偵という頭脳戦に緊張感が高まり刺激的でした。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 論理的で明快な会話の応酬
- VR世界を交えた特殊な設定
- 読者もフェアに推理に参加できる
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.論理的で明快な会話の応酬
どの会話も探偵vs探偵!お互い論理的に推理を構築しながらも、さらに論理的観点で反証を組み立てて応酬されるやりとりに緊張感がありました。
同時に読者にとって情報を整理するキッカケにもなり、現場にいるような臨場感も味わえる不思議さもありました。
2.VR世界を交えた特殊な設定
現実と並行してVR世界での事件が展開されるため、VRという特殊な設定に惹きつけられて刺激的でした。
この設定は逆に現代だからこそ実現しうる納得感もあり、特殊でありながらも現実味も感じられて世界観に没入しました!
3.読者もフェアに推理に参加できる
VRという先進的な世界観もありますが、条件や制約は明確で、真実に辿り着きうる情報がフェアに読者にも示されていると感じました。
そのため、「自らも推理してみよう!」「これだけで明らかにできるのか…?」と、挑戦や期待感をもてるので、前向きな気持ちで先の展開に夢中になることができました。
総評
論理的に推理と反証のやりとりに緊張感、臨場感がありました。また、VR世界を一つの舞台としていて刺激的でありながらも、現代ならではのリアリティも感じました。読者もフェアに推理できるため、挑戦や期待感をもって先の展開に夢中になりました。
- 論理的で明快な会話の応酬
- VR世界を交えた特殊な設定
- 読者もフェアに推理に参加できる
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以上、ご参考になれば幸いです!
【ネタバレ無】【感想】(小説)特許やぶりの女王
特許やぶりの女王
南原 詠さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方におススメ
これから読む本を選択するときの後押しになれば幸いです。
特許侵害(通告)を事件ととらえて、その事件の背景に隠された事実を明らかにして解決に臨む一種のミステリー。
特許権を軸として必然的に収集される情報と導き出される真相、解決に至らせる女性主人公の手腕が痛快。現代社会ならではのVtuberと特許権が題材となっています。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 必要な情報は語られるため「特許」に関する知識が不要
- Vtuberの世界に関する想像が膨らむ
- 事件調査の流れと解決に至る交渉術が鮮やか
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.必要な情報は語られるため「特許」に関する知識が不要
特許について専門外の読者でも必要な情報が語られていて気後れすることなく読み進められました。「特許やぶり」の鮮やかさは導入部だけでも味わうことができて期待が高まります。特許侵害という通告に対し、いかに正攻法で依頼者を守るかという思考を辿る中で、読者も特許権の知識を少しながらでも身に着けられるというお得感もありました。難しそうな話をするっと理解させてくれるという小説、好きです!
2.Vtuberの世界に関する想像力が膨らむ
依頼者がVtuber関係者であるため、フィクションではありますがVtuberの世界について表裏を垣間見ているようで興味を惹かれました。現実の世界で私たちが知るVtuberたちももしかしたらこういう風に世に送り出されているのかな、と思いを巡らせてしまう部分もありました。
Vtuberも一人の表現者として優れた才能の持ち主。社会の中での自由(権利)を守るというのは才能を守るということでもあるのかも、という気づきもありました。
3.事件調査の流れと解決に至る交渉術が鮮やか
特許権を軸において調査することによって明らかになる事実と、付随してあらわれる怪しさ。これによって必然的に導き出される真相には納得感がありました。さらに事件を解決する為に選ばれる選択と、その交渉術がとても鮮やかでした。特許を軸にしながらも、それだけでなく幅広い情報を駆使する豊かさが味わえました。
総評
特許という一見難しそうな話をするっと理解させてくれつつ、「特許やぶり」の鮮やかさを導入部から味わうことができて期待が高まります。また、Vtuberの世界について表裏を垣間見ているようで興味を惹かれました。特許を軸にしながらも、それだけでなく幅広い情報の豊かさと、それを駆使した交渉術の鮮やかさがあり痛快でした。
- 必要な情報は語られるため「特許」に関する知識が不要
- Vtuberの世界に関する想像が膨らむ
- 事件調査の流れと解決に至る交渉術が鮮やか
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以上、ご参考になれば幸いです!