【ネタバレ無】【感想】(小説)赤と青とエスキース
赤と青とエスキース
青山 美智子 さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方にオススメ
- 伏線回収による読後の爽快感を味わいたい
- 1章ずつに起承転結のある短編集が好き
- 一冊の中で世界観が共通になっていて完読しやすい本が良い
これから読む本を選択するときの後押しになれれば幸いです。
各章の中でそれぞれ赤と青、そしてある一つの絵を背景にした短編連作ストーリーです。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- テーマの軸がある短編なため、飽きずに展開が繰り返されて読み進めやすい
- 赤と青、一つの絵がテーマにあり、色鮮やかな情景が浮かぶ
- 連作短編の繋がり方がおもしろく、結末の仕方に爽快感がある
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.テーマの軸がある短編なため、飽きずに展開が繰り返されて読み進めやすい。
この連作短編は同じ世界観の中で、各章で登場人物/視点がかわるため、短編の感覚で読むことができます。
一方で各章では共通する一つのテーマ(赤と青、そしてある一つの絵)の中での一期一会が描かれています。そのため各章につながりを感じることができ、一つの章を読み終えた後に新しい章を読み始めても、世界観の連続性があって読み進めやすかったです。
また、短編ゆえに各章でひとつひとつの起承転結の展開があり、それに伴って読者自身も感情の起伏を感じられるため読み進めやすかったです。
2.赤と青、一つの絵がテーマにあり、色鮮やかな情景が浮かぶ
赤と青のテーマに則って、各章で様々な赤と青のイメージが登場します。そのため、文章上のアイテムや絵の情景などが鮮やかなイメージとして想像してでき、刺激として心地よかったです。
一冊読み終えたあとに、改めて題名を噛み締めたくなるストーリーたちでした。
3.連作短編の繋がり方がおもしろく、結末の仕方に爽快感がある
一つの絵の前で、異なる人間模様が語られていきますが、それらの繋がりはどうであるのか想像しながら読むのが楽しかったです。
連作短編だからこそたどり着く結末には、期待に応える爽快感があり、読後はスッキリと心地よかったです。
総評
連作短編でありながら、連続性のある世界観の中で展開が複数あり、赤と青でイメージが色鮮やかなため刺激が飽きずに読み進められます。
連作短編としての最後のまとまり方が爽快感がありおもしろかったです。
- テーマの軸がある短編なため、飽きずに展開が繰り返されて読み進めやすい
- 赤と青、一つの絵がテーマにあり、色鮮やかな情景が浮かぶ
- 連作短編の繋がり方がおもしろく、結末の仕方に爽快感がある
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以上、ご参考になれば幸いです!
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