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【ネタバレ無】【感想】(小説) あと十五秒で死ぬ

あと十五秒で死ぬ

榊林銘 さん

を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。

こんな方にオススメ

  • 伏線回収による読後の爽快感を味わいたい
  • 1章ずつに起承転結のある短編集が好き
  • サクッとミステリーを楽しみたい

これから読む本を選択するときの後押しになれれば幸いです。

ミステリー小説であり、「15秒」をテーマにもったそれぞれ世界観が異なる短編集です。15秒の用いられ方も各章でそれぞれ異なり、それもまた飽きが来ず楽しく読めました。

私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。

  1. 短編集でありながら各章共に伏線回収に爽快感がある
  2. 「15秒」の捉え方がそれぞれの章で異なり、一冊を通して読みごたえがある
  3. 架空設定が特殊で想像的

以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。

1.短編集でありながら各章共に伏線回収に爽快感がある

ミステリーな短編集ではありますが、内容は難解な文章・設定ではないため集中してストーリーに没頭できるため、各章共に読者も謎解きに集中しながら読むことができました。そのためそれぞれの伏線回収、結末には納得感があり読後は爽快感がありました。

2.「15秒」の捉え方がそれぞれの章で異なり、一冊を通して読みごたえがある

各章で「15秒」のとらえ方が異なるため、飽きを感じずに次の章も新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。また、これは一冊のなかで様々な種類のミステリーを味わえるということでもあり、読者側も様々な角度で謎解きを追うことができるため思考への刺激も多かったです。「15秒」という共通のテーマをもつ短編集ですが、それぞれ新しい小説を読んでいるようで一冊を通してしっかりとした読みごたえがありました。

3.架空設定が特殊で想像的

「15秒」というテーマが活きる特殊な世界設定もいづれの章においても魅力的で、かつ理解しやすく引き込まれました。日常と非日常が絡み合うことにより現実にいる読者も世界観に没入しながら、登場人物に自己投影しながら謎解きを追うことができおもしろかったです。

総評

短編集でありながらそれぞれの伏線回収、結末には納得感があり読後は爽快感がありました。またそれぞれ異なる世界観であるため一冊を通しても読みごたえがありました。その世界設定もテーマが活きる特殊なものでおもしろく、かつ謎解きを追うための没入もしやすかったです。

  1. 短編集でありながら各章共に伏線回収に爽快感がある
  2. 「15秒」の捉え方がそれぞれの章で異なり、一冊を通して読みごたえがある
  3. 架空設定が特殊で想像的

 

その他の本の感想やリストはこちら

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以上、ご参考になれば幸いです!