【ネタバレ無】【感想】(小説)禁断のパンダ
禁断のパンダ
拓未 司 さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
これから読む本を選択するときの後押しになれれば幸いです。
ミステリー小説であり、フレンチレストランとその周りで起こる事件に関するストーリーです。キレイな推理ものというよりは、私はハードボイルドのような人間模様により真相を探究するストーリーだと感じました。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 視点が入れ替わりながりながらストーリーが進むため、事件に関する多面的な理解がしやすい
- 適度なタイミングで新たな事実や推理が描写されていて、つねにハラハラと気持ちが高まる
- 事件の真相の意外性が強く、驚嘆と共に緊張が続くため終結で心地よい脱力感がある
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.視点が入れ替わりながりながらストーリーが進むため、事件に関する多面的な理解がしやすい
本編で起こる事件の捜索や、その周りでの登場人物の生活が、視点が切り替わりながらストーリーが進みます。
それぞれの登場人物と事件との関連が語られていくにつれ、多面的な角度から事件の真相が見えてくるため、読者も推理の展開を理解しやすかったです。
2.適度なタイミングで新たな事実や推理が描写されていて、つねにハラハラと気持ちが高まる
各章で視点を切り替えながら、事件の捜査や、登場人物の日常が語られ、その中で新たな事実が明らかにされるたび私は惹きつけられました。
わずかな事実から頭脳だけで解決するというよりは、登場人物の感性や行動力を結集させていく様子に、私はハードボイルドな印象を受けてつねにハラハラしながら読み進めることができました。
3.事件の真相の意外性が強く、驚嘆と共に緊張が続くため終結で心地よい脱力感がある。
ストーリーのなかで明らかにされていく事件の真相には驚きがあり、推理がこの真相に辿り着いた時に緊張感はもっとも高くなるように思います。
しかしながら終結に向けてもこの緊張は続き、それが大きなものであるため、結末でこの緊張から解放された時の解放感がとても心地よく感じられました。読者も感情の高低差を味わえておもしろかったです!
総評
多角的な視点で明らかにされていく意外な真相に驚きました。私はハードボイルド小説の感覚で読めて、登場人物も魅力的でハラハラドキドキ、感情の起伏も味わえておもしろかったです。
- 視点が入れ替わりながりながらストーリーが進むため、事件に関する多面的な理解がしやすい
- 適度なタイミングで新たな事実や推理が描写されていて、つねにハラハラと気持ちが高まる
- 事件の真相の意外性が強く、驚嘆と共に緊張が続くため終結で心地よい脱力感がある
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以上、ご参考になれば幸いです!