【ネタバレ無】【感想】(小説) あの子とQ
あの子とQ
万城目 学さん
を読んだのでネタバレしないように感想を書き留めます。
こんな方におススメ
- 現代学生の青春を味わいたい
- 日常と溶け込むファンタジーが好き
- 心情変化の機微も味わいたい
これから読む本を選択するときの後押しになれば幸いです。
現代日本で女子高生が主人公。日常に溶け込むファンタジーと前半から怒涛の新しい展開が続く緊張と緩和を存分に感じられます。
私がこの本を好きなポイント3点を始めにまとめます。
- 違和感なく日常に溶け込むファンタジー
- 青春あふれる心情変化の機微
- 展開の圧倒的多さと先の展開への期待継続
以下各ポイントの感想を詳しく述べていきます。
1.違和感なく日常に溶け込むファンタジー
少し変わった特徴を持つ女子高生が主人公。特徴の設定はファンタジーであるものの、一人一人の個性を生かした日常を描くストーリーか・・・?と思いきや!です。
学生の日常的な悩みの中にファンタジーの要素が自然に溶け込んでいき、オリジナリティあふれる内容に惹きこまれました。現代社会が基盤になっているためリアルさも感じられます。
2.青春あふれる心情変化の機微
特殊な設定から離れてしまえば主人公も一人の高校生。抱える心情は友情や恋愛に関わる共感性が高いもの。だからこそところどころ表れるファンタジーの要素にリアリティも感じます。主人公がそのファンタジーと向かい合い、人間として変化していく一つの成長物語としても心情を感じられる豊かさがありました。
3.展開の圧倒的多さと先の展開への期待継続
本作の設定を生かして日常と非日常が違和感なく交互に展開されていきます。その展開の多さに緊張と緩和の連続でした。常に先の展開に期待をもって読み進めることが出来て、断続的に読破しましたが1冊をあっという間に感じられました。終結はさらっと去り際も爽やかで、続編があるかも?と期待してしまうくらい語りすぎない潔さがありました。
総評
学生の日常的な悩みの中にファンタジーの要素が自然に溶け込んでいき、オリジナリティあふれる内容に惹きこまれました。ところどころ表れるファンタジーの要素にリアリティも感じられ、主人公が人間として変化していく、一つの成長物語としても心情を感じられる豊かさがありました。展開の多さに緊張と緩和の連続で、常に先の展開に期待をもって読み進めることが出来ました。
- 違和感なく日常に溶け込むファンタジー
- 青春あふれる心情変化の機微
- 展開の圧倒的多さと先の展開への期待継続
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以上、ご参考になれば幸いです!